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眼科検査(ドライアイ・白内障・緑内障・ぶどう膜炎・傷など)
こんにちは。
獣医師の山本です。
毎日寒い日が続くようになってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
12月に入り、年末の慌ただしさとともに体調を崩して来院されるワンちゃん・ネコちゃんたちも増えてきています。
人も動物も体調管理には気をつけたいところです。
さて、今回の話題は「眼科検査」についてです。
眼科検査は眼に起きている異常だけでなく、高血圧やホルモン異常などの全身性の病気を発見するきっかけになることもある大変重要な検査です
当院でも以前より簡易な眼科検査を行っていましたが、新しく「眼底検査」と「スリットランプ検査」が可能になりより詳細な検査ができるようになりました。
現在当院で実施できる眼科検査についてご紹介したいと思います。
①シルマーティアーテスト
涙の量を測る検査です。
涙の量が減ってしまう病気(乾性角結膜炎、ドライアイ)の診断ができます。
②フローレス染色試験
角膜に傷がないかを調べる検査です。
傷があると色素が沈着して残ります。
③眼圧測定
眼圧計という専用の道具を使って眼の圧力を測ります。
高眼圧(緑内障)や低眼圧(ぶどう膜炎、眼球癆)の診断ができます。
④眼底検査 NEW!
眼の底にある網膜や視神系の状態を確認できます。
下の写真では視神系が見えています。(実際の目で見るともう少し綺麗に見えます)
⑤スリットランプ検査 NEW!
スリットランプ(上の写真)という道具を使って眼の断面を観察します。
下の写真では前眼部(角膜、前房、虹彩、水晶体)が観察できます。
⑥超音波検査
超音波診断装置を使って眼の中や眼の後ろに異常がないか調べます。
白内障、網膜剥離、腫瘍などを見つけることができます。
下の写真では眼の内部構造と眼の後ろが見えています。
これらの検査を組み合わせることで眼の状態をより正確に把握することができます。
もちろんこれらの検査だけでは異常が見つけられない病気もありますので、そのようなケースでは眼科専門医をご紹介させていただいています。
眼の異常(眼が赤い、眼が白い、眼が開かない、眼が見えてなさそうなど)にお気づきの際はご相談ください。
わんちゃんねこちゃんの眼科検査のことなら福岡市の室見動物病院まで
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