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心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)

こんにちは

だいぶ寒くなり風が嵐のようですが、体調はいかがでしょうか?

先日、講習会に参加してきましたので、その中からいくつかをご紹介いたします

今回は心臓バイオマーカーのお話?

バイオマーカーというのは、ある疾病の存在や進行度を評価する血液中の物質のことです。

わんちゃん・ねこちゃんの心臓の場合は心房から分泌されるANPと、心室から分泌されるNT-proBNPの2つが用いられています。

当院でも以前ブログに記載した頃から心検査の項目に追加しています。

これまではレントゲン・心電図・エコーで検査をしていましたが、

エコーは私たち獣医師間での差が出てしまい、当院でも4人の獣医師が同じ動物を測定しても同じ数字がだせません。。。

手技による差が出やすいため、当院ではできるだけ同じ獣医師がエコーをするようにしていました。

しかし、これら心臓バイオマーカーはどの獣医師が採血しても、仮に転居先の獣医師が採血しても同じ値が出るはずなんです。

ただし、健常犬でも正常値に幅があります。

ですから、心臓病では各ステージごとに数値の解釈が変わってきます

飼い主様に覚えていて欲しい数値は ANPが50を越えると心臓病のお薬を始めた方が良いということと、

ANPが200を越えると肺水腫のリスクが高くなるということ。

先生に聴診で雑音がありますと言われたわんちゃん・ねこちゃんは、まずこのバイオマーカーから検査してみてはいかがでしょうか?

<副>

心臓病、僧帽弁閉鎖不全症、心臓バイオマーカーのことなら福岡市の室見動物病院まで

室見動物病院

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