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白内障はわんちゃんに多い病気です。ねこちゃんは水晶体にアルドース還元酵素の含有量が少ないためなりにくいとされています。通常は加齢に伴い生じますが、遺伝性のものは若齢でも発症し、その進行も早いです。糖尿病や外傷によっても発症します。水晶体の混濁のステージ別では初発、未熟、成熟、過熟と四段階あります。
白内障の治療には内科療法と外科療法がありますが、混濁した水晶体を透明化するには外科手術が対象となります。手術の成功率を高めるため、成熟白内障の初期段階までの手術が推奨されます。白内障の手術は実施可能な動物病院への紹介になります。
◎スリットランプ検査・・・光源を用いて水晶体の混濁部位を確認します。◎眼底検査・・・眼底レンズを用いて混濁部位の確認や眼の奥の観察を行います。○フルオレセイン染色・・・外傷の有無を特殊な染色液を用いて特定します。○眼圧測定・・・眼圧の上昇が疑われる場合行います。○エコー検査・・・眼の中を全体的に観察する場合行います。
◎ピレノキシン点眼薬・・・進行抑制の目的で使用します(透明にはなりません)◎NSAIDsやステロイド点眼・・・ぶどう膜炎の併発抑制に使用します。◎人工涙液治療・・・ドライアイの改善目的で使用します。
白内障手術・・・眼科手術の可能な動物病院への紹介になります。
白内障は主に加齢に伴い生じるため、予防が難しい疾患です。外科手術をご検討される場合は、手術適応段階がありますので、動物病院で定期検診されることをお勧めします。緩やかにするピレノキシン点眼薬使用も推奨されます。