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結膜炎は眼科診療において日常的にみられる病気です。原因はさまざまであり、細菌やウイルス、寄生虫の感染の場合や外因性の物(異物や砂、花粉、大気汚染など)によるアレルギー反応、内因性の摩擦(まつ毛の異常、眼瞼の異常、ドライアイなど)による炎症などにより結膜に炎症が起きます。臨床症状としては、結膜(白眼の部分)の充血や膿様の眼脂、痒みが認められます。眼はとても繊細です。最近わんちゃん、ねこちゃんの眼の様子がおかしいなと感じられましたら、診察をお願いします。
◎スリットランプ検査・・・光源を用いて角膜や結膜の状態を観察します。◎フルオレセイン染色・・・特殊な染色液を用いて角膜の傷の有無を確認します。○眼圧測定・・・眼圧の変化が疑われる場合行います。○眼底検査・・・眼底レンズを用いて眼の奥の観察を行います。○エコー検査・・・眼の中を全体的に観察する場合行います。○結膜スワブ検査・・・マイクロブラシを用いて、結膜内の細菌の有無を確認します。
◎抗菌薬点眼治療・・・感染症に対して抗生剤の点眼薬を使用し、感染を抑制します。◎人工涙液治療・・・精製ヒアルロン酸ナトリウムを使用し、角膜を保護します。○ステロイドの点眼・・・免疫介在性結膜炎ではステロイドの点眼を使用します。○外科的治療・・・内因性及び外因性の摩擦が認められる場合、その除去を行います。
強い痒みを伴う場合は、角膜穿孔を予防するため、治療中はエリザベスカラーを装着していただく場合があります。日頃から眼の様子や眼脂の量、質などのチェックがとても大事になります。
ちなみに・・・内眼角に(目頭)に集まる透明や白色の眼脂は正常です。さらに空気に触れると茶色に変色し、ゴミが付着すると黒くなります。日々、衛生的に保ってあげましょう