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耳介から鼓膜までの炎症を外耳炎と言います。わんちゃんにとても多い病気です。特に気温が高くなる夏場や湿気の多い梅雨の時期に多く見受けられます。臨床症状としては、発赤、痒み、悪臭、頭を振る、腫れなどが多いです。原因は様々で、寄生虫や異物の混入が原因で起こる場合の他、腺分泌の異常、自己免疫疾患、腫瘍性、さらにはアルルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎に伴って起こる場合など複雑です。ですので、丁寧な問診によってなぜ炎症が起こっているのかの原因追求が大事になってきます。
◎顕微鏡検査・・・耳垢を採取し、寄生虫の有無、感染症の有無、炎症細胞の有無など検査します。○細菌培養検査・・・局所療法になかなか反応が認められない場合や中耳まで炎症が波及した場合などに実施します。○薬剤感受性試験・・・耐性菌の有無を検査し、適切な抗生剤を調べます。
局所療法と全身療法があります。
◎耳洗浄・・・それぞれ目的にあった洗浄剤を選択使用し、洗浄していきます。◎点耳・・・抗菌薬や抗真菌薬を直接外耳に点耳します。◎グルココルチコイド・・・痒みや痛みの緩和、耳道狭窄の緩和、腺分泌の抑制などの目的で使用します。○内服療法・・・局所療法にて改善が認められない場合や炎症が強い場合など、抗生剤や抗炎症薬の内服を処方します。また、外耳炎の原因がアレルギー性皮膚炎やアトピー性皮膚炎の場合は免疫抑制剤や痒み止めの使用を検討します。△外科療法・・・腫瘍性の場合、外科摘出を検討します。
外耳炎は再発の多い病気です。慢性化しない為にも、早めの診察をお願いします。