消化器科
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胃腸炎
胃腸炎は、細菌・ウイルス・消化管内寄生虫・異物・免疫介在性・腫瘍・ストレスなど様々な原因で生じる病気です。一過性に治るものもあれば、生涯投薬が必要な病気まで様々です。
これらの鑑別には飼主様からの情報が必要です。問診では下記のようなことをお尋ねします。普段からノートに記録をつけておいてください。
- 嘔吐について(いつから、回数、時間、吐物内容、頻度、イベントなど)
- 下痢について(いつから、回数、色、硬さ、頻度、イベントなど)
- いつも食べているフードは?(いつから、メーカー、種類、トッピングなど)
- いつも使用しているおやつは?(いつから、メーカー、種類など)
- 普段の食欲を100%とすると、現在の食欲は何%ですか?
- 拾い食いの癖はありませんか?
- 環境変化?(引越し、工事、物音、人の出入り、旅行、トリミングなど)
- 何か思い当たる事は?(例:散歩中何か食べたかも、同居犬も下痢していた、家族が唐揚げを与えたかも、吐くのはいつも朝、夫婦喧嘩した、などなど)
*下痢や嘔吐の写真があると参考になります。
胃腸炎の検査
◎糞便検査・・・新鮮な下痢をご持参ください。細菌や寄生虫、赤血球や白血球、食物残差などを確認します。
○糞便遺伝子検査・・・糞便中の細菌、ウイルス、原虫などの遺伝子を調べて原因を特定します。


○血液検査・・・栄養状態、脱水状態、電解質の状態、消化管出血などを確認します。
○腹部エコー検査・・・胃腸の動きや状態、内容物の流れ方などを確認します。
○レントゲン検査・・・異物やガス、便の溜まり具合の確認をします。
*その他、各疾患ごとに特殊検査(内視鏡など)が必要な場合があります。
胃腸炎の治療
◎整腸剤・・・善玉の腸内細菌を増やし、腸内環境を整えてあげます。
◎補液・・・脱水を起こしている場合には皮下補液で水分を補います。
◎フード・・・各疾患に合わせたフードをご提案いたします。
*その他:細菌性の場合は抗生剤、寄生虫性の場合は駆虫薬など原因により治療が異なります。