感染症は、細菌・ウイルス・真菌・寄生虫など様々な原因で生じる病気です。原因により、幼少期に多くみられるものや、特定の地域で多い疾患、犬種猫種関係なく全年齢でみられる疾患など様々で、治療に反応するものもあれば、予後不良な病気まで様々です。
症状は、原因により様々ですが、共通しているのは、発熱であり、それに伴う元気消失や震えなども多くみられます。その他の症状では、眼脂、鼻汁、咳、嘔吐、下痢、食欲不振、痙攣、黄疸など非特異的な症状が多く、症状のみでは感染症以外の疾患との鑑別は困難です。
感染経路は、感染源となる眼脂や唾液、糞便や尿、鼻汁や吐物などが、口や鼻、粘膜などから侵入する場合や、ダニなどの節足動物を介する場合、汚染された土壌や水が口や傷口から侵入する場合、常在菌が日和見感染する場合など様々です。潜伏期間も数日から数ヶ月まで様々です。
これらの鑑別には飼主様からの情報が必要です。問診では下記のようなことをお尋ねします。普段からノートに記録をつけておいてください。