仔犬・仔猫
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仔犬、仔猫はとてもとても愛くるしいですよね!これから新たに新しい家族を迎える方も、もうすでに迎えた方も生涯健康に過ごせるようしっかりサポートしてまいります。
迎えるにあたって
準備するもの
ケージ
タオル
トイレシーツ
給水器
リード
キャリーケース
毛布
トイレ
お皿
首輪
ハーネス
フード
など
予防について
健康に長生きしてもらうためには、さまざまな病気を防いでいかなければなりません。飼い主さまが仔犬・仔猫の時期にしてあげられる予防は、以下の4つ(仔猫は3つ)が挙げられます。
- 混合ワクチン・・・ウイルスや細菌による伝染病から守る。
- 狂犬病ワクチン・・・狂犬病ウイルスから守る。(*犬のみ。法律による接種義務あり。)
- フィラリア症予防・・・蚊が媒介し、心臓や血管に寄生する糸状虫から守る。仔犬は成長する体重に合わせた経口薬、仔猫は滴下剤での予防です。5月から12月までの毎月1回の投薬が必要です。
- ノミ・マダニ予防・・・ノミ・マダニ寄生は痒みだけでなく、消化管に住むサナダムシや、重症熱性血小板減少症(SFTS)などの人獣共通感染症のウイルスを媒介しています。仔犬は体重により経口薬か滴下剤、仔猫は滴下剤での予防です。毎月1回の通年予防が必要です。
最近は3と4のフィラリア症予防とノミ・マダニ予防が一緒にできる合剤が主流になっています。仔犬も仔猫も免疫力が少なく、体調変化が起きやすい時期です。タイミング良く予防ができるよう、日々の健康管理をお願いいたします。
初年度の
ワクチンスケジュール
仔犬・仔猫のワクチンは、母体からの移行抗体の影響を受けるため、成犬・成猫の受けるタイミング・回数とは異なります。
仔犬の場合
6種混合ワクチン、または10種混合ワクチンを、
6~8週齢:3週間ごとに3回接種。
9~12週齢:3週間ごとに2回接種。
最後の混合ワクチン接種後3週間が経過したら、「お散歩デビュー」と「トリミング」ができます。以降は毎年1回の追加接種が必要です。
狂犬病ワクチンは、最後の混合ワクチン接種より1カ月後以降となります。法律上は「生後91日齢以降」とされていますが、混合ワクチンが済んでない場合は、そちらを優先します。その後、毎年4月から6月に接種します。
仔猫の場合
3種混合ワクチン、または5種混合ワクチンを、
8週齢以降:3週間ごとに2回接種。
以降は毎年1回の追加接種が必要です。
こんなときは…
仔犬・仔猫の
気になる症状について
咳
環境の変化が影響しているケースがほとんどです。母体からもらっていた免疫が落ち、かつ、ワクチンの免疫がついていないという状況で環境が二転三転すると、乾いた咳が出る場合が多々あります。軽い場合は様子をみますが、二次感染を起こしている場合は、抗生剤を処方します。感染が起こっていると、湿った咳が出るようになります。
嘔吐・下痢
腸内細菌が安定していないという理由があります。ミルクから徐々にフードに変わってバランスが変化していくためと考えられますが、仔犬の場合は、環境の変化などに伴うストレス性胃腸炎ということもあります。寄生虫の可能性もあります。
幼少期の嘔吐・下痢は脱水症状を起こしやすく、放置しておくと危険な場合もありますので、早めの受診をおすすめします。
しかし、胃が小さいため、食べ過ぎたらすぐに吐いてしまうという場合もあります。嘔吐後も元気に飛び回っているようであれば、問題ない場合もあります。便や吐物をお持ちいただいたり、下痢の変化などの写真や症状時の動画をご持参いただければ、より的確な診断が可能となります。
震え
体温調整が上手にできずに震えることがあります。その場合は環境(温度変化)に慣れてくれば落ち着きますので、まずはタオルや湯たんぽなどでケアしてあげましょう。それでも震えが落ち着かない場合、精神的に「痛い」「怖い」と思っている可能性もありますので、細やかに観察し、見て・聞いて・触って……などを心がけ安心させてあげましょう。
食欲低下
ミルクからフードに移行している間のトラブルが多いです。まだミルクを飲む時期なのに、早々にフードを与えたり、反対にミルクの期間は終わっているのに、なかなかフードに切り替えなかったり……ということが原因となっているケースがあります。「成長に合っていないせいかも?」と感じたら、次のステージの食事に進んだり、前のステージの食事に戻してみましょう。どうしても食べないときは、飼い主さまの手から直接与えると食べてくれることもありますので、試してみましょう。
誤食
月齢が進むと、興味本位でなんでも口に入れてしまう時期がきます。ご自宅では、誤食の危険を極力減らしてあげましょう。特に、ねこちゃんはどこにでも登ってしまうため、細心の注意が必要です。
わんちゃん・ねこちゃんが人の薬やチョコレート、タマネギなど中毒を起こすような物を誤食した場合は、吸収してしまう前に吐かせなければなりません。至急電話連絡いただき受診してください。
もし、誤食後に1日5回以上吐いてしまうような場合は、お腹に詰まっている可能性があります。開腹手術が必要なこともありますので、吐く回数が多いときは、すぐに受診してください。
日常ケアについて
身体を触らせることに慣れさせる
歯みがき・耳の手入れ・爪の手入れ・肛門腺・仰向け・食事中に触る・遊び中に触るなど、さまざまな状況に徐々に慣れさせていきます。
たとえば、耳そうじは、最初は触るだけからティッシュやコットンで拭くという段階を経たり、爪切りは4本足すべてではなく、一度に1本ずつ切ってあげたりというように、少しずつ慣らしていきましょう。仰向けにさせたり、食事中に触ったり、遊んでいるのを邪魔されたりということは嫌がるものなので、あえてそれを行うことで、飼い主さまに従うような状況をつくっていきます。
これらはすべて、病院での診療のときにも役立ちます。
体重管理・食事や水の管理
日常的にチェックし、ノートなどに記録していくことをおすすめします。
わんちゃんもねこちゃんも、成長の過程で外部のさまざまなものに触れ、学習していく必要があります。社会化期と呼ばれる時期です。
外に連れ出す際、ワクチンが終わってない場合は、地面を歩かせるのではなく、抱っこしたりベビーカーに乗せたりしてあげましょう。ワクチンが終わるのを待っていたら、社会化期が終わってしまいますので、積極的に外に出るようにしましょう。
次のようなさまざまなものに慣れさせてあげるよう、日々意識しましょう。
水(シャンプーなど)
ほかの動物
留守番
車での移動
など
「社会化期」の対応